2012年3月14日水曜日

「普通」

よーやっと古谷実「ヒミズ」読んだ。
読み終わってあっけにとられ、暫くしたら涙がだくだく出て来て深夜に一人で大号泣。
こんなに主人公に感情移入したのは「君に届け」以来だな(読んだ事無いけど)。
この作品は大分前に出たもので、最近映画化したようだけど、原作ですでに映画として成り立っているような構成になっていると思う。画力もさることながら魅せ方というか臨場感が凄い。登場人物全員の感情が伝わって来るのでよく分かり、もの凄くつらい。
昔の複雑なギャグ作品は大人になり読み返すと所々ひっかかるダークさがあって、それがこの作品で総まとめになっている。これ以降の作品はちょっと付いていけなくなったような気がして少し敬遠してしまっていた。昔のギャグ物はそれはそれで勿論素晴らしいけど自分的にはこの作品が一番好きだと思う。何故もっと早く読まなかったのだと悔やまれる逸品。
落ち込みすぎてまぶたが重い・・・・・・こ——ゆ——誰も救われない感のすごいストーリーにとても魅力を感じる。古谷実やはり凄い人だなあ。むしろ映画観ようかどうか迷うところだなコレは。